日本政府観光局(JNTO)より2024年8月の訪日外国人数(推計値)は293万3,000人と発表されました。2024年2月以来半年ぶりに300万人を下回りましたが、7か月連続で同月過去最⾼を更新する結果となりました。
2024年8月の推計結果
・8月の訪⽇外客数は、2,933,000人で、前年同月⽐では36.0%増、2019年同月⽐では16.4%増となり、7か月連続で同月過去最高を記録。
・台風7号による航空便⽋航等の影響が⾒られたものの、前月に引き続き学校休暇による訪⽇需要の増加もあり、東アジアでは中国、東南アジアではシンガポールとインド、欧米豪・中東地域では米国などで前年同月に⽐べて訪⽇外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となった。
・23市場のうち台湾や香港、アメリカ含む17市場において8月として過去最高を記録したほか、イタリア、スペインでは単月過去最高を更新。
・国別では中国が745,800人(前年同月比 104.8%増)で最多。次いで、韓国が612,100人(同 7.6%増)、台湾が564,300人(同 42.4%増)、香港が246,600人(同 19.6%増)、米国が174,000人(同 25.8%増)と続いた。
2024年8月の訪日外国人数一覧(対2023年比)
日本政府観光局(JNTO)「訪日外客統計」(2024年8月推計値)によると、今回の調査対象23カ国・地域のうち、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中東地域の17市場で8月として過去最高を記録しました。また、イタリアとスペインでは単月過去最高を更新しています。
中国 745,800人(前年同月比 104.8%増)
・中国の水際規制緩和※、地方路線を含む増便、スクールホリデー等の影響もあり、訪日外客数は前年同月を上回った。
・北京~成田間の増便、青島~関西間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月を上回っている。
・博多港、長崎港、那覇港などにクルーズ船の寄港があった。
※2023 年8月9日まで中国文化旅游部より日本行き団体旅行・パッケージツアー商品の販売禁止措置が継続されていた。
韓国 612,100人(前年同月比 7.6%増)
・日本各地への地方路線の増便、スクールホリデー等の影響もあり、訪日外客数は前年同月を上回った。
・仁川~岡山間の増便、仁川~旭川間の増便、釜山~福岡間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月を上回っている。
台湾 564,300人(前年同月比 42.4%増)
・日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便、スクールホリデー等の影響もあり、訪日外客数は8月として過去最高を記録した。
・台北桃園~関西間の増便、台北桃園~那覇間の増便、高雄~成田間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月を上回っている。なお、台中~中部間、台中~成田間などでチャーター便の運航もされた。
・那覇港、博多港などにクルーズ船の寄港があった。
香港 246,600人(前年同月比 19.6%増)
・日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便、スクールホリデー等の影響もあり、訪日外客数は8月として過去最高を記録した。
・香港~成田間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月を上回っている。なお、香港~徳島間、香港~仙台間などでチャーター便の運航もされた。
アメリカ 174,000人(前年同月比 25.8%増)
・直行便数の増加、スクールホリデー等の影響もあり、訪日外客数は8月として過去最高を記録した。
・2024年5月のグアム~羽田間の新規就航などもあり、日本への直行便数は前年同月を上回っている。
・青森港などにクルーズ船の寄港があった。
まとめ
2024年8月の訪日外国人数も、引き続き連続で同月過去最高を記録しました。
好調に伸び続けるインバウンド市場。訪日インバウンドの波に乗り遅れないように、多方面からのインバウンド対策が求められます。
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