
英語圏訪日外国人観光客との接点を増やすInstagram(インスタグラム)の使い方。
インバウンド市場において、Instagramは旅行先や商品を発見するための主要なツールとなっています。英語圏の旅行者が日本の地域ブランドやホテルにたどり着くには、「見つけてもらう」ことが重要です。そのために活用すべきなのがInstagram SEOです。
1. Instagram SEOとは?
Instagram SEOとは、プロフィールや投稿、リールがInstagram内で見つけられやすくなるよう最適化する施策のことです。検索(Search)だけでなく、アルゴリズムによる「おすすめ投稿」や「発見(Explore)」ページにも表示されるようにするのが特徴です。
強力なSEO戦略を実行すれば、検索結果やおすすめ投稿に表示され、より多くの海外ユーザーと接点を持つことができます。結果として、フォロワー増加やファンコミュニティの構築にもつながります。
2. 海外ユーザーに届くInstagram戦略の基本

2024年のSNS関連レポートを出しているSprout Socialによれば、Instagramユーザーの61%が、次に購入する商品や行きたい旅行先をInstagramで探しています。特にリールやインフルエンサー投稿は、認知度向上に強力な武器です。Instagramはアルゴリズムでコンテンツを届ける一方で、友人や家族とのつながりという“ソーシャル”要素も健在です。多くのユーザーは暇つぶしや交流のためにInstagramを利用しており、ブランドも「楽しませるコンテンツ」を発信することで支持を得られます。
Instagramのおすすめ投稿(Suggested Posts)も、実はSEOが関係しています。Instagramは次の3つのシグナルをもとに検索結果を決定しています:
・テキスト:検索バーに入力されたキーワードと一致するアカウント、ハッシュタグ、場所など。
・ユーザーアクティビティ:過去に見た投稿やフォローしたアカウントの傾向。
・投稿の人気度:いいね・保存・シェアなどの反応。
この仕組みを理解すれば、インバウンド観光客の目にとまる投稿が作れるようになります。
3. 実践!インバウンド向けInstagram SEOの7つのコツ
Tip 1:インバウンド対策には、英語キーワードのリサーチが鍵

インバウンド向けに効果的な投稿を作るには、まず自分のアカウントに適した英語キーワードを見つけることが重要です。Instagramの検索バーに、自分の業種や関連するメインキーワード(例:「tokyo hotel」「osaka restaurant」「kyoto onsen」など)を英語で入力してみましょう。
すると、実際にユーザーが検索している関連ワードがサジェストとして表示されます。同じキーワードでも、アカウントによって異なるサジェストが出るため、複数のアカウントから検索してみると、幅広い関連キーワードを把握できます。これにより、自分の投稿やプロフィールに取り入れるべき言葉のヒントを得られます。

さらに、検索結果は「トップ」「アカウント」「タグ」「場所」に分かれていましたが、現在はハッシュタグがなくても投稿内容に沿った関連投稿が表示されるようになっています。英語のキーワードをキャプションやプロフィールに含めることで、海外ユーザーに見つけてもらいやすくなります。
ハッシュタグもシンプルで具体的な英語を選ぶことがポイントです。長すぎる日本語の複雑なタグより、例えば:
❌ #東京駅周辺おすすめホテル
✅ #tokyohotel #hotelneartokyostation #boutiquehoteljapan
のように、覚えやすく検索しやすいキーワードを使うことが、インバウンドユーザーへのリーチ拡大につながります。
Tip 2:プロフィール名とBIOに地域・サービスのカテゴリーなどのメイン英語キーワードを含める

アカウント名とプロフィールネームは、Instagram検索において最も影響力のある場所の一つです。
たとえば「Bvlgari Hotel Tokyo」は、ユーザー名と名前の両方に「hotel」と「tokyo」が含まれています。
日本語表記が中心のアカウントであっても、「Kyoto Ryokan」「Hakone Onsen Hotel」など、英語キーワードを追加するだけで検索結果に表示されやすくなります。
ユーザー名に注目したいキーワードを含めることで、検索での可視性が向上することはよく知られています。
これは関連性を重視するInstagramのアルゴリズムが働くためで、例えば「World Ramen Recipe」(世界のラーメンレシピ)というユーザー名のアカウントが投稿したラーメンの情報は、「Delicious Ramen」(おいしいラーメン)よりも、「How to make Ramen」(ラーメンの作り方)というキーワードでランクインする可能性が高くなると言われています。
Tip 3:リール動画に英語字幕を追加
リールは現在、Instagramアルゴリズムで最も優先されるフォーマットです。
動画に英語字幕(自動生成ではなく自分で編集したもの)をつけることで、視認性と理解度が向上し、より多くの海外ユーザーに見てもらえる可能性が高まります。フィード投稿(静止画)に比べて、フォロワーでないユーザーにも幅広く表示されるため、新しいオーディエンスにリーチする最適な手段と言えます。
まとめ
2025年には日本へのインバウンド観光客数が毎月新記録を更新しており、ますます多くの英語圏の旅行者がInstagramで次の旅行先や滞在先を探しています。ローカルブランドやホテルがInstagram SEOを強化することで、その発見の瞬間に選ばれる存在となることができます。検索に強いプロフィールやキーワード、タグ、ロケーションを整え、リールや投稿内容を最適化することが、次の顧客との出会いを生み出す鍵です。
インバウンド対策ラボ(アビリブグループ)では、インバウンドプロモーション ・ SNSマーケティング支援・アビリブインフルエンサーなど各種インバウンド対策支援を行っています。
特にホテル旅館など宿泊・観光業の実績多数。これまでの知見を活かしたご提案をさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください!