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【インバウンド集客の成功事例】海外インフルエンサー配信で予約獲得!コラボの舞台裏とポイント解説

著者: インバウンド対策ラボ編集部

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カテゴリー:
  • インバウンド対策事例
  • SNS
  • インバウンド広告
【インバウンド集客の成功事例】海外インフルエンサー配信で予約獲得!コラボの舞台裏とポイント解説

コロナ禍を経て再び勢いを増すインバウンド観光。観光業やホテル業界では、国内向けだけでなく「インバウンド対策」に力を入れることが重要になっています。特にInstagramを活用したSNSマーケティングは、今や宿泊施設にとって欠かせない集客チャネルのひとつ。

本記事では、英語圏の旅行者向けに英語でコンテンツを発信する在日外国人インフルエンサーとのコラボレーションによって、実際に予約獲得に成功した事例をご紹介します。
1本のリール動画と3本のストーリーズで実際に得られた成果とともに、インバウンド集客を成功させるためのSNS戦略のポイントを解説します。

1. コラボレーションの概要と目的

今回のコラボレーションでは、フォロワー数3.7万人の英語圏のインフルエンサーと提携。英語圏からの旅行者に向けて、日本のホテルの魅力をInstagram上で発信してもらいました。


➡投稿内容:リール動画1本(17秒)、ストーリーズ3本

ターゲット:インバウンド層でのインバウンド集客・予約取得増(英語圏の旅行者)


インフルエンサーさんは日本在住で、日本各地の旅行スポットや宿泊施設を英語で紹介することで、英語圏からの旅行者に向けた影響力を持つインバウンド特化型の発信者。まさに「インバウンド集客」に最適なパートナーといえる存在です。

2. インバウンド施策としての成果: 3件の予約獲得

インフルエンサーとのコラボレーションによって、わずか1ヶ月621,000回以上の視聴を達成しました。さらに、5,100件以上の「いいね」、51件のコメント、そして694件の保存という高いエンゲージメントを獲得し、多くのユーザーに深い印象を与えました。保存数の多さは、「あとで見返したい」と思わせる魅力的な内容だったことを示しています。
本リールには専用クーポンコードを付与し、ホテルの公式サイトで予約時に入力すると15%割引が適用される仕組みにしました。その結果、動画投稿から1ヶ月以内に以下の3件の予約が実際に発生しました。


・ ノルウェー: 1件
・ アメリカ: 2件

今回のコラボレーションでは、費用を大きく上回る売上が生まれ、コラボレーション費用の2倍以上の収益につながりました。この結果は、インフルエンサーによるインバウンド集客の強力な効果を示しており、特に海外からの旅行者に対して非常に効果的なアプローチとなりました。インフルエンサーを活用したSNS戦略が、観光業の回復期においてどれほど効果的かを証明しています。

さらに今回のコラボ投稿では、インフルエンサーから動画・写真などの未加工の素材(生の素材)も提供され、ホテル側のインスタグラムのアカウントや今後のマーケティング活動でも活用可能となりました。これは、事前の交渉でしっかりと合意を取っていたことによる大きな成果であり、インフルエンサーとの柔軟な連携や条件設定の工夫次第で、単なる1回の投稿以上の価値を生み出すことができるという好例です。


3. デザインと視覚的要素: リールのサムネイル設計と動画構成

今回のリールは、視覚的に引きつけるデザインと分かりやすい構成が特徴です。特に注目すべきは、サムネイル画像です。サムネイルは次のように工夫されています。

・ インフルエンサーがホテルの前に立ち、スーツケースを持っている構図→旅行イメージを浮かぶように
・ 「TOKYO HOTEL」の太字の文字がインフルエンサーとホテルのビルの間に配置され、奥行きが生まれ、視覚的に引きつけます
・ 背景にはホテルが見えますが、ホテル名はわざと表示していない

このデザインにより、視聴者が動画をクリックしたくなるような興味を引く要素が作られています。

動画本編では、短いカットとゆっくりとしたカメラワークを使うことで、たった17秒でも空間の広さや雰囲気をしっかりと伝えています。情報を詰め込みすぎないことが重要で、視覚的に過剰な動きやカットを避け、視聴者が気になる部分を引き出す構成になっています。

テキストは白背景に太字のフォントで、見やすく配置されており、特に重要な情報は黄色で強調されています。こうすることで、必要な情報が視覚的にすぐに伝わり、視聴者にとってわかりやすくなっています。

4. 英語でのインバウンド対応: 英語圏旅行者に最適なメッセージ

Instagramでは多くのユーザーが音声をオフにして動画を視聴しているため、動画に字幕やオンスクリーンテキストを追加することは非常に重要です。この方法は、音声なしでも視覚的に情報を伝えることができ、視聴者の関心を引きつけます。

特に、字幕は聴覚に障がいのある方々にも情報を提供するため、アクセシビリティの向上にも貢献します。また、英語を話すがネイティブではない視聴者にとっても、字幕は理解を助ける重要なツールです。言語に不安のある旅行者が内容を簡単に理解できるようになるため、視覚的にわかりやすい字幕は、視聴者がコンテンツをより深く理解する手助けとなります

このように、英語字幕を追加することで、英語を話すさまざまな背景を持つ視聴者に対応でき、リーチが広がります。インバウンド施策の一環として、英語を話す外国人旅行者をターゲットにする際は、字幕があることで動画がより多くの人に届き、ホテルの魅力を効果的に伝えることができます。

5. CTAの設計と導線設計: 予約へつながる流れづくり

Instagramの投稿には、現在のところ直接的なクリック可能なリンクを設置することができません。そのため、フォロワーが簡単に予約ページにアクセスできるようにするためには、動画や投稿内で明確に導線を作ることが重要です。

例えば、リール内で「プロフィールのBIOからリンクをクリックしてください」といった形で、視聴者にどこにアクセスすべきかを明示します。これにより、視聴者はインフルエンサーのプロフィールに移動し、そこから公式サイトへの予約リンクを簡単にクリックできるようになります。

さらに、ストーリーズに直接リンクを貼るという方法も非常に効果的です。Instagramのストーリーズには、リンクを埋め込むことで、直接ホテルの公式サイトの予約ページに誘導することが可能です。リールとストーリーを組み合わせて、視聴者が迷うことなく予約サイトにアクセスできるような流れを作りましょう。

6. ユーザー反応と改善ポイント: コメントから見える課題と可能性

今回のリールには多くのコメントが寄せられ、特に以下のような、宿泊に関する具体的な質問が目立ちました。

・ 料金はいくら?(How much per night?

・ どこで予約できるの?(Where to book?)

・ 何人まで泊まれるの?(How many people can stay?)

・ 一人旅にも向いてる?(What about solo travelers?)

・ 場所はどこ?(Where is it located?)

中でも「どこで予約できるのか」という質問は予約意欲の高さを示す重要なサインです。このような質問をコメント欄で発生させないようにするには、あらかじめキャプション内で予約方法を明示しておくことが有効です。ただし、Instagramの投稿キャプションにはクリック可能なリンクが設置できないため、リンクを掲載してもユーザーにとってはアクセスの手間が残ります。


その対策として、ストーリーズに公式サイトへのクリック可能なリンクを掲載し、さらにそのストーリーズを「ハイライト」としてプロフィールに固定しておくのが有効です。リールのキャプション内で「プロフィールのハイライトに予約リンクがあります」と案内すれば、視聴者は迷うことなく予約ページにアクセスできます。この方法であれば、リンクが長期間表示され続けるというメリットがありますが、一方でストーリーズ制作・運用に追加コストが発生する可能性もあるため、あらかじめ予算への組み込みが必要です。


また、「場所」に関する質問も多く、これは今回紹介された宿泊施設が中野にあることに起因しています。中野は外国人旅行者にとっては、渋谷・新宿・浅草・銀座といった観光定番エリアに比べて知名度が低いため、「どこにあるの?」という疑問が生まれやすくなります。今後は「新宿から徒歩圏内」「東京西部のエリア」など、よりイメージしやすい説明を加えることで、宿の立地が持つメリットを明確に伝えられるでしょう。


とはいえ、このように多くの質問が寄せられること自体はポジティブな要素でもあります。コメント数が多ければ多いほど、Instagramのアルゴリズムによりリールがさらに広く表示される傾向にあり、実際に今回も高いエンゲージメントが得られました。全てを動画内で完結させず、あえて「気になる余白」を残すことでコメント欄が活性化し、結果としてリーチ拡大に繋がるという好例です。 

まとめ

インバウンド集客におけるSNS活用のカギとは?
今回の事例では、英語圏に向けた明確なインバウンド施策として、英語圏のインフルエンサーと連携し、実際に予約という成果を出すことができました。
成功のカギは以下の通りです:

・ インバウンド層に響く英語での発信
・ ターゲットに合ったインフルエンサーの選定
・ 設計されたリール構成とサムネイルデザイン
・ 明確な予約導線(CTA)
・ 短尺で情報が詰まった高品質な動画編集


インフルエンサー選定においては、単にフォロワー数の多さではなく、「誰に届けたいのか」を意識することが大切。そして、明確なガイドラインを渡しつつ、インフルエンサー自身のクリエイティブの自由も尊重することで、より自然で魅力的な投稿につながります。
「インバウンド対策」「インバウンド事例」「インバウンド集客」の一環として、SNS・インフルエンサーマーケティングを本格的に取り入れたいとお考えの方は、ぜひアビリブアジアのインフルエンサーマーケティングサービスをご活用ください。
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