訪日ベトナム人観光客には、東京や大阪といった定番都市はもちろん、富士山のある山梨県やテーマパークのある千葉県など、自然やエンタメを楽しめるエリアも高い人気を集めています。
また、ベトナム人は日本への観光に際してビザの取得が必要なため、短期滞在ではなく、複数の都市を巡る“周遊型”の旅行スタイルが主流です。
せっかくビザを取得して訪れるからこそ、東京だけでなく関西や地方都市まで足を延ばす傾向が強く、滞在期間も比較的長めです。
今回は、最新の訪問率データをもとに、ベトナム人観光客に人気の都道府県についてご紹介します。
ベトナム人観光客に人気の観光地TOP5
https://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph–inbound–prefecture–ranking
1位:東京都(訪問率75.8%)
7割以上の観光客が訪れる東京は、不動の人気です。
新宿・渋谷・浅草などの定番観光地に加え、アニメ・マンガ文化や最新ファッション、
グルメなど、あらゆるジャンルの魅力が詰まっています。
特に注目されているのが、ドラッグストアや家電量販店での買い物体験。
SNSでは「日本で買った化粧品」や「最新の家電レビュー」などの投稿が多く、東京でのショッピングは旅の大きな目的のひとつになっています。
また、公共交通機関が発達しているため、移動のしやすさも人気の理由。
初めての訪日でも安心して観光できる都市として、リピーターも多い傾向です。
人気スポット: 東京スカイツリー、浅草寺、渋谷スクランブル交差点など
2位:千葉県(訪問率67.6%)
千葉県の人気を支えているのは、成田空港と東京ディズニーリゾートの存在です。
空港到着後すぐにアクセスできる利便性と、家族やカップルで楽しめるテーマパークの魅力が、ベトナム人観光客の心をつかんでいます。
特にディズニーランドは、ベトナム国内でも知名度が高く、憧れの旅行先としてSNSで頻繁に紹介されています。写真映えするスポットやキャラクターグッズの購入も人気です。
また、アウトレットモールや海辺のリゾート施設も注目されており、
千葉県は“空港+観光”の両方を兼ね備えたエリアとして高評価を得ています。
人気スポット: 東京ディズニーランド、成田山新勝寺、鴨川シーワールドなど
3位:大阪府(訪問率62.0%)
「食いだおれの街」として知られる大阪は、
グルメとエンタメの魅力でベトナム人観光客を惹きつけています。
たこ焼き、お好み焼き、串カツなどのB級グルメは、現地でも話題になるほどの人気ぶり。
また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の存在も大きく、
アトラクションやキャラクターとの写真撮影がSNSユーザーの若年層に人気です。
さらに、大阪は関西圏の拠点として、京都や奈良へのアクセスも良好。
複数都市を巡る旅のスタート地点として選ばれることも多く、長期滞在の中継地としても機能しています。
人気スポット: 道頓堀・心斎橋、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、大阪城など
4位:京都府(訪問率45.5%)
歴史と伝統が息づく京都は、文化体験を求めるベトナム人観光客にとって憧れの地。
清水寺や金閣寺、伏見稲荷大社などの名所はもちろん、着物体験や抹茶スイーツも人気です。
特に「和の雰囲気を味わいたい」というニーズが強く、町家風の宿泊施設や茶道体験などが好まれています。
SNSでは「着物姿で京都を歩いた思い出」が多く投稿されており、写真映えするスポットとしても注目されています。
また、京都は四季折々の風景が楽しめるため、春の桜や秋の紅葉シーズンには訪問者が増加する傾向があります。
人気スポット: 清水寺、伏見稲荷大社、金閣寺・銀閣寺など
5位:山梨県(訪問率43.8%)
富士山を間近で見られる山梨県は、自然体験と絶景スポットを求めるベトナム人観光客に人気急上昇中。
特に河口湖周辺では、富士山を背景にした写真撮影が定番となっており、SNS映えするスポットとして注目されています。
また、温泉やアウトドアアクティビティも魅力のひとつ。
富士急ハイランドなどのテーマパークもあり、家族連れや若者グループにも支持されています。
東京からのアクセスも良く、日帰り旅行や1泊2日の小旅行先として選ばれることが多いですが、長期滞在中の自然体験スポットとしても人気です。
人気スポット: 富士山・富士五湖、新倉山浅間公園、富士急ハイランドなど
まとめ
2024年の訪問率データから見えてきたのは、ベトナム人観光客が求める「買い物・エンタメ・文化・自然体験」のバランスの良さです。東京や大阪といった都市部だけでなく、富士山を望む山梨県やテーマパークのある千葉県など、地方の魅力にも関心が高まっていることが明らかになりました。
さらに、ベトナム人は日本への観光に際してビザの取得が必要なため、訪日旅行は「一生に一度の体験」として位置づけられることも多く、滞在期間が長く、複数都市を巡る“周遊型”の旅行スタイルが主流です。これは、1都市だけでなく複数の地域が連携してプロモーションを行うことで、より効果的な集客が可能になることを意味します。
ベトナム市場は、今後も安定した成長が期待されるインバウンドターゲットです。
地域の魅力を活かしながら、ベトナム人観光客のニーズに寄り添った受け入れ体制を整えることで、インバウンドの集客につながる可能性があります。
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