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韓国人観光客の最新トレンドを解説!インバウンド対策に活かせる旅行スタイルの傾向まとめ

著者: インバウンド対策ラボ編集部

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インバウンドデータ・動向

韓国人観光客の最新トレンドを解説!インバウンド対策に活かせる旅行スタイルの傾向まとめ

韓国では海外旅行が非常に人気で、韓国の大手報道機関「朝鮮日報」などによると、国民の約6割が海外旅行を経験しているとされています。パスポート取得率も高く、旅行に対する意欲も高いことが特徴です。
中高年層はパッケージツアーの人気も高い傾向にありますが、若年層を中心に、全体としては行き先や宿泊先・日程などを個人で自由に手配する、個人旅行の形式が主流と言えます。
本記事では、韓国人の旅行トレンドや旅行スタイルについて詳しく見ていきます。傾向を把握することで、より効果的なインバウンド対策を実施できるでしょう。

1. 韓国人旅行者の基本傾向

韓国人の旅行日数の傾向として、3〜6日の短期旅行が主流と言えます。特に訪日旅行など近場の場合、2泊3日や3泊4日といった短期での渡航が一般的です。観光庁の「インバウンド消費動向調査」によると、韓国は3日以内での滞在の割合が他の国籍・地域に比べて高いという結果が出ています。これは、地理的な近さとLCC(格安航空会社)の充実により、気軽に日本を訪れる「国内旅行の延長」のような感覚で利用されているためでしょう。

欧州や東南アジアへの旅行においては、10日以上のロングステイ型も近年人気ですが、依然として週末などを利用した短期旅行の人気は高いです。

同伴者数としては、韓国文化観光研究院の「国民海外観光実態調査」によると、近年では2-3人旅が最多で、友達や恋人と一緒に旅行する人が多いです。

Z世代や女性を中心に「自分のペースで楽しむ旅」が定着しており、旅行形態としてもFIT(個人旅行)が多く見られます。また、若年層を中心に一人旅も増加傾向にあり、個人の興味に合わせた自由な旅を楽しむスタイルが定着しています。家族連れでの旅行も引き続き見られますが、全体的には少人数での身軽な旅が主流と言えるでしょう。

2. 人気エリア

韓国人旅行者に人気のエリアは多岐にわたりますが、依然として高い人気を誇るのは日本です。アクセスが良く、ショッピングやグルメ、アニメ文化や音楽などのエンターテイメントが充実しているため、リピーターも多く訪れます。

また、東京のみならず、大阪や福岡が高い人気を誇り、地理的な近さに加え「美味しい食べ物が多い」「人が温かい」といったイメージを持つ人も多く、西日本を周遊するルートも人気です。近年は多くの人が日本旅行を経験していることから、主要な都市圏から外れた地方の温泉地などのスポットなどにも注目が集まっていて、依然として根強い人気がある旅行先です。
日本の他にも、ベトナム・タイなどの東南アジア地域でリゾート+ローカル文化体験をしたり、ヨーロッパで美術館や建築を巡り、SNS映えを求めた旅行なども人気で、世界中のさまざまな地域を訪れる傾向があり、韓国人の旅行先は多岐に渡ると言えます。

3. 体験重視の旅行

近年の韓国人訪日旅行の大きな特徴は、「モノ消費」から「コト消費」(体験型消費)へのシフトです。Booking.comの調査を元にした記事(韓国毎日経済新聞)によると、韓国は他の国に比べて、海外旅行の際に現地の文化体験を重視しているという結果も見られました。MyRealTripなどの韓国内の旅行サービスやアプリでは、体験型アクティビティの掲載比重が高まっていて、旅行中の特別な体験が重視されている傾向が見られます。

訪日旅行の例で見ると、文化体験が非常に人気で、陶芸体験、着物着付け、和食作り体験など、日本の伝統文化に触れるプログラムが人気です。また、グルメに関しても、大都市圏の有名店だけでなく、地域ならではのローカルフードやストリートフード、居酒屋巡りなど、多様な食の体験が求められています。

他にも、季節ごとのアウトドアアクティビティ、温泉やスパでのリラクゼーションや美容に関わる体験も人気で、サウナ・瞑想・ヨガなど自己癒しを求めた旅行のニーズが若年層を中心に高まっています。

4. SNS映えの重要性

韓国人旅行者にとって重要なポイントとして忘れてはならないのが、SNS映えという観点です。特に若年層においては、InstagramやYouTubeを通じて「見せる旅」がスタンダードになっていると言えます。

旅行先を選ぶ基準としても、SNSでの写真映えを意識した施設が選ばれやすい傾向にあります。ホテルや旅館の部屋、グルメ、観光スポットなど、SNSで共有するという前提がある、情報共有や「映え」を意識して旅行先を選んでいる傾向があると言えます。

インフルエンサーが投稿する写真などに大きな影響を受けて旅行先を決める傾向もあり、マーケティングにおいても、「写真のきれいさ」「共有したくなる施設や体験」といった点は非常に重要と言えます。

まとめ

韓国人旅行者は現在、「個人旅行・体験重視・SNS映え」といった旅行スタイル・トレンドがあると言えます。日本への短期滞在旅行は依然として人気が高いです。

日本文化への注目度も、アニメ・音楽といったカルチャーや伝統文化などを問わず、若年層を中心にますます高まっている傾向にあります。こうした傾向を把握しておくと、韓国人向けのインバウンド施策にも大きく役立つでしょう。

ウンド対策ラボ(アビリブグループ)では、インバウンドプロモーション ・ SNSマーケティング支援アビリブインフルエンサーなど各種インバウンド対策支援を行っています。
特にホテル旅館など宿泊・観光業の実績多数。これまでの知見を活かしたご提案をさせていただきます。
 

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