インバウンド対策ラボ(アビリブアジア)が発信する、インバウンドニュース

現在のページの位置
  1. トップページ
  2. インバウンドニュース
  3. 【2025年最新版】タイにおけるInstagram PR・インフルエンサーコラボレーショントレンド

【2025年最新版】タイにおけるInstagram PR・インフルエンサーコラボレーショントレンド

著者: インバウンド対策ラボ編集部

公開日:

更新日:

カテゴリー:

SNS

【2025年最新版】タイにおけるInstagram PR・インフルエンサーコラボレーショントレンド

タイは東南アジアの中でもSNS利用率が非常に高く、Instagramは特に若年層を中心に強い影響力を持っています。2025年現在、インフルエンサーと連携してPRを行う方法はかつてないほど多様化しており、クリエイティブの差別化やユーザー参加型コンテンツの導入が重要視されています。さらに、訪日インバウンド需要が再び拡大しているなかで、日本の観光業界や自治体にとって「タイ人をどのように集客するか」が大きな課題となっています。その解決策の一つがSNSを軸としたマーケティングです。本記事では、タイ市場におけるInstagramのPR・インフルエンサートレンドを整理し、訪日インバウンド集客に役立つポイントを解説します。

1. 利用状況とユーザー層

2025年現在、タイのオンライン人口は約7,160万人のうち91.2%がインターネットを利用し、SNSアカウントを持つ人は約5,100万人に上ります。
Instagramのユーザー数はおよそ1,850万人で、人口の25〜28%に相当します。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2025-thailand
(出典:https://www.meltwater.com/en/blog/social-media-statistics-thailand

性別構成では女性が約59〜60%とやや多く、年齢層では25〜34歳が最多(約7〜8百万人)ですが、18〜24歳や35〜44歳、さらに上の世代も一定数利用しており、旅行やライフスタイル情報の収集に幅広く活用されています。
(出典:https://www.digitalmarketingforasia.com/social-media-in-thailand/

特に25〜34歳女性は中心的な利用層である一方、必ずしも消費力が高い層とは限りません。
そのため、ターゲットを限定せず、幅広い年代へのリーチを想定することが重要です。
若年層はトレンドやビジュアルに敏感ですが、年齢が上がると「安心感」「アクセス情報」「コストパフォーマンス」「体験の質」といった要素が重視される傾向があります。
したがって、旅行プラン別の費用や混雑情報、文化的体験の紹介を盛り込むことで、多様な層の関心を引くことができます。

2. インフルエンサーの役割変化

かつてはフォロワー数の多さが重要視されていましたが、近年は「信頼性」と「エンゲージメント率」が選定基準となっています。
ナノ/マイクロインフルエンサーは規模は小さくともフォロワーとの距離が近く、リアルな体験や生活に根ざした発信が共感を得やすいのが特徴です。
(出典:https://awisee.com/blog/influencer-marketing-in-thailand/

訪日インバウンド施策では、旅行や食文化に特化したインフルエンサーの活用が効果的です。日本旅行を1日のストーリーとして発信すれば、単なる観光情報を超えて「自分も体験したい」という感情を喚起できます。
また、長期的なアンバサダー契約を結び、四季折々の日本を継続的に紹介することで、日本を「何度も訪れたい目的地」として位置づけられます。
さらに重要なのは、フォロワー数だけでなく、そのインフルエンサーが日常的にどのようにファンと関わり、どのような人柄や価値観を示しているかです。普段から誠実な交流を行っているインフルエンサーほど、訪日意欲を高める自然体のメッセージを届けることができます。

3. タイのクリエイティブフォーマットのトレンド

Instagramのアルゴリズムはリールにおいて再生時間・視聴完了率・リプレイを重視し、最後まで視聴されるコンテンツを質の高い動画と判断するため、完了率の高い動画ほど新規ユーザーに表示されやすくなります。特に短尺動画の存在感が増しており、15秒以下のリールやストーリーズは高い視聴完了率を誇ることから、拡散力を高める有効な手段となっています。
タイのユーザーは隙間時間にコンテンツを楽しむ傾向が強く、短時間で印象的なビジュアルを届けることが旅行検討への第一歩につながります。

訪日PRにおいては「四季折々の風景」や「多彩な食文化」が最も強い訴求力を持ちます。さらに、インフルエンサーを活用したライブ配信マーケティングが注目されています。
ライブ配信ではリアルタイムで質問に答えられるため、「アクセス方法」や「費用」といった具体的な情報をその場で提供でき、ユーザーの信頼を高められます。
単なる情報提供にとどまらず、まるで自分も現地にいるような没入感を生み出し、旅行意欲を購買行動に直結させやすい点が大きな強みです。短尺動画で関心を引き、ライブ配信で理解を深め、双方向の仕掛けで参加を促す。この組み合わせが、訪日インバウンド集客における効果的な流れといえます。

4. タイのソーシャルコマースと旅行需要

Instagramは「発見から予約」までを完結できるプラットフォームへと進化しています。
インフルエンサー投稿に予約リンクを設置することで、ユーザーは興味を持った瞬間にスムーズに予約行動へ移れます。
訪日インバウンドにおいては、航空券や宿泊施設、体験予約ページとSNSをシームレスに接続することが重要です。例えば、インフルエンサーが日本の観光地を紹介する動画やライブ配信にリンクを設けることで、「見た瞬間に予約」という流れを実現できます。こうした自然でストレスのない導線設計が、コンバージョン率を大きく左右します。

まとめ:タイ人のインバウンド集客におけるSNS活用のポイント

ターゲットに合ったコンテンツ設計
中心層は25〜34歳女性ですが、消費力の観点からは幅広い層へのリーチが必要です。若年層にはトレンド性やビジュアルを、上の世代には安心感やコスト情報を提示するなど、年代ごとに訴求内容を最適化しましょう。

ナノ/マイクロインフルエンサーを複数名起用する
親近感と信頼感を持つインフルエンサーを活用し、リアルな旅行体験を発信することが訪日意欲を高めます。フォロワー数以上に、日常的なファンとの関わり方や人柄が重要です。

短尺動画と参加型コンテンツを組み込む
15秒リールやストーリーズで関心を引き、ライブ配信で双方向性を持たせることで、没入感と信頼性を提供しやすくなります。
関心 → 理解 → 参加という流れを作ることが重要です。

SNSと予約導線をつなぐ
投稿や配信から即座に予約ページへ誘導できる仕組みを整備しましょう。リンクスタンプやスワイプアップ機能を活用し、関心を持った瞬間に予約に進める導線を構築することが、コンバージョンの最大化につながります。

インバウンド対策ラボ(アビリブグループ)では、 SNSマーケティング支援アビリブインフルエンサー インバウンドプロモーション インバウンド広告のサービスなどのインバウンド対策支援を行っています。特にホテルや旅館など、宿泊・観光業の実績多数。これまでの知見を活かしたご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

インバウンド対策で課題をお抱えの企業・施設様はお気軽にご相談ください。