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【旅の未来を予測】エクスペディアが探る2024年の注目の旅行トレンド5選

著者: インバウンド対策ラボ編集部

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コラム

【旅の未来を予測】エクスペディアが探る2024年の注目の旅行トレンド5選

新しい年が始まり、旅行業界も新たなトレンドが舞い込んでいます。エクスペディア・グループが発表した2024年の旅行トレンド「Unpack ’24」によれば、今年の旅行はさまざまな興味深い要素が絡み合っています。以下では、いくつかの特に注目してほしいトレンドを掘り下げ、そのポイントをご紹介します。

1. 「ロケ地巡り旅」ブームの予測

テレビや映画の影響を受けて旅行先を選ぶ「ロケ地巡り旅」が、2024年も続くことが予測されています。昨年、パリを舞台にした人気ドラマの新シーズンが公開された結果、パリの検索数がなんと200%も増加したそうです。このトレンドを踏まえ、実際のデータによると、ドラマや映画の影響は非常に大きく、旅行先選びにおいて重要な要素となっていることがうかがえます。この予測を元に、早くも気になる映画やドラマがあれば、それが次なる旅行先の候補地になりそうですね。

2. 音楽好きのための「音楽ツアー旅行」

この写真は Paolo Villanueva による CC BY 2.0 ライセンスで提供されています。

好きなアーティストを追う「音楽ツアー旅行」が、2024年にはさらに盛り上がると予測されています。調査によれば、旅行者の7割近くが「好きなアーティストのコンサートのために遠征したい」と回答し、そのうち4割以上が「コンサート遠征を今まで行ったことがない場所へ旅行する口実としたい」と考えています。

また、これに関連して注目すべきは、各国での嗜好の違いです。例えば、日本では56%の人が「音楽ツアー旅行」に興味を示しており、日本国内外でのアーティストの人気がどれほど大きいかが窺えます。これを活かしたツアーが企画されれば、音楽好きにとっては夢のような旅行が実現することでしょう。

最近話題となったテイラー・スウィフトの「The Eras Tour」により、各都市に非常な経済効果が明らかになりました。シカゴのマーケティング組織Choose Chicagoによると、シカゴ市ではホテルの客室需要がかつてないほど急増し、スウィフトが滞在した1晩平均4万4383室が埋まり、ホテルの稼働率は平均96.8%と驚異的なものになり、過去最高を記録しました。

3. 「ノンアル旅」の新たなトレンド

1999年と2019年の「国民健康・栄養調査報告」で、日本では若者を中心に「アルコール離れ」が約二倍も進んでいます。

2024年は、旅行中のアルコール摂取を抑えたりし、まったくアルコールを摂らない「ノンアル旅」が注目されるでしょう。調査によると、4割以上の人が「来年はデトックス旅をしたい」と回答し、半数以上は「アルコールフリーのドリンクを頼みやすいホテルでの宿泊に関心がある」と答えています。

「ノンアル旅」を快適に過ごすためのおすすめのホテルも紹介されており、イギリス、インドネシア、アメリカ、アイルランド、タイなど、世界各地にノンアルコール体験ができる素晴らしい宿泊先が存在しています。これからますます「健康志向の旅行」が広がっていくことが予測され、ノンアルコールメニューが増えることで、ますます多くの旅行者が新しい旅のスタイルを楽しむことでしょう。

さらに、去年のBIGLOBEが行った若年層の飲酒に関する意識調査から得られた主な結果は、Z世代(20歳から29歳)において約8割強が「日常的にお酒を飲みたくない」と回答し、特別な時のみ飲む傾向が強いことが浮かび上がりました。飲酒へのイメージでは、「盛り上がる」が最も多い回答であり、「必要ない」「特別感が出る」もそれに続いています。

4. 「雰囲気重視」のホテル選び

ホテルを選ぶ際、設備やサービスだけでなく、ホテル全体の「雰囲気」が重要視されるようになっています。エクスペディアの調査によれば、ホテルの「雰囲気」に関する口コミが前年比で平均1090%も増加しており、ほぼ全員が「予約の際にホテルの雰囲気を重視する」と答えています。

好きなホテルの「雰囲気」については、「落ち着いた雰囲気」が世界的な共通項となっています。日本では「落ち着いた雰囲気」に重きを置く傾向が強く、その次に「自然を満喫できる雰囲気」が挙げられています。さらに、Hotels.comアプリ上の口コミで人気の「雰囲気」には、「モダン」や「クラシック」、「ビーチ」などが上位にランクインしており、ユーザーがさまざまな雰囲気を楽しんでいることが分かります。

またZ世代の宿選びに関する調査によれば、参加者の71.2%が「コストパフォーマンス」を最も重視しています。その他にも「アットホーム感」(60.4%)や「非日常感」(39.6%)がポイントとされ、宿泊の雰囲気といった要素が重要であることが示唆されます。

5. 生成AIの時代が到来

2024年には「生成AI時代」が到来し、旅行においてもこのテクノロジーが最大限に活用されることが予測されます。調査によれば、7割近くの人が旅行計画に生成AIを使ったことがないと回答していますが、その中で「使ったことがある」と回答した人は国によって大きく異なります。アメリカや韓国では半数以上が生成AIを利用したことがあり、これからますます広まっていく可能性があります。

将来的には、生成AIが旅行予約やアクティビティのプランニング、フライトの比較、旅程の変更やキャンセルなど、あらゆる面で旅行者をサポートすることが期待されます。生成AIの進化がますます旅行の手助けとなり、効率的で充実した旅行が実現されるでしょう。

Hospitality Technology調査によれば、ホスピタリティのITリーダーの73%が、サイバーセキュリティ(64%)やクラウド(58%)を上回る中で、戦略的に人工知能(AI)/機械学習(ML)に優先度を置いています。導入は拡大中で、37%が過去1年間に開始しています。利点には顧客理解の向上(74%)や収益流の増加(73%)が含まれます。

新年の始まりに相応しい興味深いトレンドが詰まった2024年の旅行予測。これらを参考にインバウンド集客に向けて施策を検討してみてはいかがでしょうか。

アビリブグループではインバウンド向けプロモーションパッケージもご用意しておりますので、インバウンド集客にご興味をお持ちの宿泊施設様はお気軽にご相談ください。

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