こんにちは。インバウンド対策ラボです。
夏の暑さが続いておりますが、各観光地に訪れるお客様の活気も熱気を帯びてきたのではないでしょうか。
【ポイント①】2023年6月の概況
日本政府観光局の推計値によると、2023年6月の訪日外客数は2019年同月比72%の2,073,300人。2022年10月の入国緩和以降、はじめて200万人を突破しました。
地域別では、アジア方面だけでなく欧米豪中東地域での伸びが続いており、特にアメリカやオーストラリアなどでは2019年比を超える回復を見せています。
日本発着の国際線についても中東方面では、カタール航空が6月より毎日運航で再開。アジア方面では、香港・台湾方面では増便、中国方面でのLCC路線の再開。また好調の韓国方面では、2019年のようにLCCでの路線再開や増便が目立っております。
また、これまで東京(羽田・成田)を中心に再開していた国際線ですが、夏ダイヤより関西空港はもちろんのこと、新千歳・福岡をはじめ仙台・岡山・広島・熊本・鹿児島などの地方空港発着の国際線も増加してきております。
地方空港については、タイガーエア台湾や香港エクスプレスなどのレジャーマーケットの利用が多いLCCの航空会社の就航が中心となっています。
これまで東京・大阪など都市部を中心に増えていた外国人観光客ですが、今後はこうした地方空港への国際線復便をきっかけに、地方へダイレクトにアクセスするマーケットも高まっていくと推測されます。
【ポイント②】インバウンドに向けた対策「電話通訳サービス」
インバウンドマーケットの回復に合わせ、弊社グループで運営している当ウェブサイトについてもアクセス数・問い合わせ数が増加傾向にあります。その中でも最近お問い合わせが増えているのが、「電話通訳サービス」です。
コロナウイルス感染症拡大以前もお問い合わせの多かった「電話通訳サービス」ですが、コロナ禍を経てその使用環境も変化してきました。
「電話通訳サービス」とは、宿泊施設に外国人のお客様が宿泊された際に、外国語が必要になった時にだけ通訳センターへ連絡をすることにより、電話を介して宿泊施設スタッフとゲストの間の会話を通訳するサービスです。
対応言語は英語・中国語をベースに、サービスによっては、アジアやヨーロッパなど国によって異なる言語も対応していることもあります。
「電話通訳サービス」のメリットはいくつかありますが、宿泊施設で言語通訳に特化したスタッフを雇用しなくても外国人受け入れを対応することができるという側面は大きなポイントでしょう。
またゲストの母国語での通訳を対応することにより、滞在中の印象も大きく変わることでしょう。中には顧客満足度向上に繋がったというケースも見受けられます。
「電話通訳サービス」ですが、以前は外国人宿泊者のちょっとしたコミュニケーションから予約確認などの重要事項の説明まで様々な用途で電話通訳サービスは使用されてきました。
しかしながら、コロナウイルス感染症拡大を経て環境も大きく変化しました。例えば、ZOOMをはじめとしたオンライン会議ツールの発達は、言葉だけでなくその状況を把握しながら電話をすることができることで、よりニーズに合った対応をすることができます。
またAI技術の発達により、より手軽に安く通訳をしてくれる機器も増えてきており、宿泊施設でも導入を進めている施設も多いのではないでしょうか。
【ポイント③】AI通訳機器VS電話通訳サービス?
環境の変化、AIを利用した競合サービスの登場にも関わらず、「電話通訳サービス」の問い合わせが増えているのはなぜでしょうか。
弊社への問い合わせ内容を分析すると、あるひとつのことが共通していることが見えてきます。それは「緊急時の対応」です。
多くのゲストが日々宿泊されている宿泊施設では、様々なケースが発生することは皆様もご存知の通りかと思います。宿泊するゲストが増えてくれば来るほどその発生リスクを下げることはどうしても難しいと思います。
例えば、体調が悪いので病院を探しているなど、症状の内容によっては緊急を要するものとその判断が付かないケースがあるのではないでしょうか。
そして自然災害の多い日本。これからの季節、多く発生しやすい台風や予期せぬ大雨、そして冬のシーズンは大雪などによる災害時の対応は、通訳が必要となるひとつのケースではないでしょうか。
AI通訳機器は通訳に特化した機材になります。細かなニュアンスやAI通訳機器では判別することのできない部分を補完することができるのが、「電話通訳サービス」になります。
また緊急時にWi-Fi回線が不通になってしまった、長文を通訳して欲しいなどAI通訳機器で対応が難しいポイントを「電話通訳サービス」はカバーすることが可能です。
弊社に問い合わせを頂くお客様でも、利用用途・シーンに合わせて使い分けているケースがコロナ禍を経て増えてきたように見受けられます。
<ケース①:大型ビジネスホテル様>
日々のフロント業務や外国人のお客様とのコミュニケーションは、AI通訳機材を購入し使用。
体調不良・怪我など緊急対応時のみ電話通訳サービスを使用。
<ケース②:地方小規模旅館様>
外国人のお客様とのコミュニケーションは、スタッフで簡単な英語を使い応対。
予約状況の確認・重要事項の説明などは、電話通訳サービスを使用。
スタッフの代わりに完全に通訳サービスに依存するのではなく、シーンに合わせて使用するサービスを変えていくこともひとつの方法です。
【ポイント④】豊富なサポート体制
アビリブグループでは、インバウンド対策に向けた電話通訳サービスとして「マルコ」を提供しております。
「マルコ」では英語・中国語はもちろんのこと、最大21言語に対応した宿泊施設専門の通訳サービスになります。専門の電話オペレーターが対応するサービスになりますので、よりフレキシブルな対応が可能です。利用時間も24時間365日対応(一部言語を除く)となっております。
インバウンド対策で課題点をお持ちの際は、まずはご相談ベースでの対応もさせて頂いておりますので、是非お問い合わせください。