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ベトナム人訪日観光客が日本でやってみたいコンテンツランキング

著者: インバウンド対策ラボ編集部

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インバウンドデータ・動向

ベトナム人訪日観光客が日本でやってみたいコンテンツランキング

近年、ベトナムから日本への観光客は着実に増加しています。2024年の訪日外国人旅行者数の中でも、ベトナムは東南アジア市場で存在感を高めており、観光・レジャー目的の旅行が中心です。
その背景には、ベトナム国内での日本文化人気や、SNSを通じた情報拡散があります。特に「日本らしい体験」への憧れは強く、食、自然、文化、ショッピングといった要素が旅行計画の中心になっています。
今回、日本政府観光局(JNTO)の最新データをもとに、ベトナム人観光客が訪日旅行中に実際に体験したことランキングを紹介します。

ベトナム人観光客に人気のコンテンツTOP 5

参考:JNTO 2024年訪日旅行に関する期待内容(観光・レジャー目的)
https://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph–expectations–regarding–visit–to–japan

1位:日本食を食べる(実施率:98.7%)

訪日ベトナム人観光客のほぼ全員が楽しんだのが、日本食です。
寿司やラーメン、天ぷらといった定番はもちろん、抹茶スイーツや地方の郷土料理も人気を集めています。ベトナムのハノイやホーチミン等の都市部では、日本食レストランが増えていることもあり、「本場で食べたい」という期待が非常に高いです。

SNSでは「海鮮丼」「ラーメン」「スイーツ」などの投稿が目立ち、日本での食体験は旅の満足度を左右する重要な要素となっています。ベトナム人は果物が好きなので季節の果物を使用したメニューも人気があります。

インバウンド対策としては、ベトナム語メニューや写真付き案内の整備が必須です。さらに、抹茶体験など、体験型の食事プランを提供することで、より深い満足度を提供できます。

2位:ショッピング(実施率:86.0%)

日本製品への信頼感は非常に高く、化粧品や家電、医薬品、食品が特に人気です。
ドラッグストアやアウトレットモールは、訪日ベトナム人観光客の定番スポットとなっています。「日本でしか買えない」「品質が良い」という理由から、買い物目的で訪日する層も存在します。SNSでは「日本で買った商品レビュー」が拡散され、ショッピングは旅の楽しみの一部になっています。
インバウンド対策としては、ベトナム語POPや免税案内を整備し、人気商品リストを事前に提示することで購買意欲を高められます。ショッピングと観光を組み合わせたモデルコースの提案も効果的です。家電は日本とベトナムでコンセントの電圧が違うので、海外でも使用できる家電の充実などが戦略となります。(日本の電圧は100V、ベトナムは220Vです)

3位:繁華街の街歩き(実施率:79.8%)

都市の賑わいを楽しむ街歩きは、SNS映えする体験として人気です。
東京では渋谷や原宿、大阪では道頓堀や心斎橋が定番スポット。ネオン輝く夜景や賑やかな通りで撮影した写真や昔ながらの飲食店の風景は、ベトナム人観光客のSNSに頻繁に投稿されています。

インバウンド対策としては、写真映えスポットを紹介したり、街歩きと食体験を組み合わせたツアーを企画することで、満足度を高められます。ナイトタイムエコノミーの活用も、今後の集客に有効です。

4位:自然・景勝地観光(実施率:75.3%)

富士山、桜、紅葉、雪景色など、日本の四季を感じられる自然体験は、ベトナム人観光客にとって大きな魅力です。ベトナムでは四季が明確でないため、季節体験への憧れが強く、河口湖や新倉山浅間公園、白川郷などが人気スポットとなっています。

インバウンド対策としては、季節ごとのモデルコースを提案し、SNS映えする撮影スポットを事前に紹介することが重要です。自然体験と文化体験を組み合わせることで、より充実した旅行プランを提供できます。

5位:美術館・博物館・動植物園・水族館(実施率:41.0%)

文化や知識を深める施設も一定の人気があります。特に家族旅行や教育目的で訪れるケースが増えており、東京国立博物館や大阪海遊館、チームラボなどが注目されています。体験型展示やデジタルアートは、若年層にも支持されています。去年はカピバラのブームが起き、日本のカピバラカフェや動物園も注目されました。

インバウンド対策としては、ベトナム語パンフレットや音声ガイドを整備し、子ども向け体験型プログラムを紹介することで、ファミリー層の満足度を高められます。

まとめ

ベトナム人観光客が求めるのは単なる観光地巡りではなく、「日本らしい体験」です。食、ショッピング、街歩き、自然、文化といった五感で楽しめるコンテンツが高く評価されており、今後のインバウンド施策ではこうした体験型コンテンツの充実が重要です。

さらに、ベトナム人は観光ビザを取得して訪日するため、一度の旅行で複数都市を巡る周遊型スタイルが一般的です。これは、地域連携による広域プロモーションのチャンスでもあります。

インバウンド対策としては、ベトナム語対応やSNSでの情報発信、季節ごとのプロモーションを通じて、より深い満足度を提供できる環境づくりが求められます。
ベトナム市場は今後も成長が期待されるターゲットです。今こそ、体験価値を軸にした戦略で差別化を図ることが重要です。

インバウンド対策ラボ(アビリブグループ)では、 SNSマーケティング支援アビリブインフルエンサー インバウンドプロモーション インバウンド広告のサービスなどのインバウンド対策支援を行っています。特にホテルや旅館など、宿泊・観光業の実績多数。これまでの知見を活かしたご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

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