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【市場調査】各国からの旅行需要の高まりについて(2023年夏前速報値)

著者: インバウンド対策ラボ編集部

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カテゴリー:

コラム

【市場調査】各国からの旅行需要の高まりについて(2023年夏前速報値)

新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた訪日外国人観光客数。回復傾向にある現在、2023年夏を目前に最新情報をぜひキャッチアップしてください。

国内外の旅行需要情勢

まずは、観光庁の5月31日のプレスリリースより。日本人延べ宿泊者数は常に変動しておりますが、4月は2019年を-5.6%下回ってしまいました。対して外国人延べ宿泊数は、3月は-20.7%、4月は-8.0%の2019年同月比と右肩上がりで急速なインバウンド需要の回復が確認できます。

グラフ引用元:観光庁「宿泊旅行統計調査(令和5年3月・第2次速報、令和5年4月・第1次速報)」p.1 
https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001611700.pdf

国別にみると、2023年4月の外国人宿泊者数第1位は米国。ついで韓国、台湾、香港となり、第5位が中国です。

グラフ引用元:観光庁「宿泊旅行統計調査(令和5年3月・第2次速報、令和5年4月・第1次速報)」p.7 
https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001611700.pdf

米国は、なんとコロナ禍前を上回る勢いで、訪日需要が高まっております。直近での集客を獲得していくなら、特に上位3カ国、米国・韓国・台湾向けへのマーケティング施策を優先したいところです。

一方、2019年以前は中国本土の方の訪日旅行が目立っていましたが、2023年4月の宿泊者数は2019年同月比-82.0%であり、国際事情も考えると他の国に比べるとまだまだ動きに時間がかかりそうな印象です。

ほか、日本政府観光局の5月17日のプレスリリースでは、各国・エリアからの需要が高まった理由が細かく推察されておりました。

グラフ引用元:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客統計(2023年4月推計値)」p.6 
https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001611700.pdf

3~4月は桜シーズンであることが外国人観光客獲得に繋がったと考えられますが、東アジア地域では、夏ダイヤに合わせた航空便の増便や復便も訪日旅行を後押しする形となりました。東南アジア地域、欧米豪地域においては祝祭日による旅行需要の高まりも影響したようです。
各国によって国民性はもちろん、SNSシェア率・検索エンジンのシェア率、また検索エンジンの特性なども異なります。細かく市場・競合性などを分析することがインバウンド対策のWEBマーケティングでは必要です。
狙うべきターゲットをきちんと見定め、適切な集客方法を検討しましょう。

参考サイト
  ・観光庁「宿泊旅行統計調査」令和5年3月分 報道発表資料 ※毎月更新
   https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/shukuhakutoukei.html

  ・日本政府観光局「訪日外客統計」月別推計値 月次報告(2023年4月推計値) ※毎月更新
   https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/

韓国・台湾・香港・米国・中国の状況について

*以下、訪日観光客の多い5ヵ国の詳細を日本政府観光局「訪日外客統計」資料より引用しますので、気になる国の情報をご参照ください。

<韓国>
・旅行のオフシーズンを迎えたものの、日本側の水際規制緩和、日本各地への地方路 線復便の回復等の影響もあり、訪日外客数は 467,000 人(対 2019 年同月比 82.4%)であった。
・仁川~福岡間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

<台湾>
・出境規制等があるものの、日本と台湾双方の水際措置緩和、児童節、清明節などの休暇の影響等もあり、訪日外客数は 291,600 人(対 2019 年同月比 72.3%)であった。
・台北~小松間の復便、台北~仙台間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比 べ回復傾向にある。

<香港>
・日本と香港双方の水際規制緩和、清明節、イースターなどの休暇の影響等もあり、訪日外客数は 152,800 人(対 2019 年同月比 78.4%)であった。
・香港~福岡間の増便、香港~成田間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

<米国>
・帰国時の行動制限の継続等があるものの、日本の水際規制緩和、桜シーズンによる訪日需要の高まり、イースター休暇等の影響もあり、訪日外客数は 183,900 人(対 2019 年同月比 108.0%)。
サンフランシスコ~関西間の増便、ホノルル~福岡間の復便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある

<中国>
・日本行きの海外旅行制限措置※1や帰国時の入国制限の継続、日本側の水際規制等があるものの、労働節の影響等もあり、訪日外客数は 108,300 人(対 2019 年同月比 14.9%)となっている。
※1 中国文化旅游部より日本行きの海外旅行商品の販売禁止措置が継続されている。

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