みなさんが旅行先を決めるとき、また旅行中に現地の情報を集める際に利用する媒体はなんでしょうか。2023年、訪日旅行の情報収集にあたり最も参考にしたものの調査結果によると、「ソーシャルメディア(SNS)」が断トツ1位でした。2位以降は、「ガイドブック」、「検索エンジンでの検索」、「知人、友人からの口コミ」と続きます。情報がフレッシュ、かつ、利用者目線で提供されるSNSは、旅行者にとって有効な情報収集経路になっているようです。今回は、SNSをインバウンド集客に利用することを想定して、海外ユーザーに人気のSNSを国ごとにご紹介していきます。
増加するSNS利用者と平均利用時間
世界のデジタルトレンドを紹介するData Reportalの報告によると、SNS利用者は年々増加しており、日ごとの利用時間も増加傾向にあることがわかりました。社会的なニュースの取得もSNSを介することが増え、個人間の連絡ツールにとどまらず様々な用途で複数のSNSを使い分けているユーザーも多いようです。
訪日旅行者が多い韓国・中国・台湾・香港・アメリカ、それと日本のSNS利用状況をまとめてみました。
データ:Data Reportal Local report 2024(各国資料)
“Digital 2024 Japan” p.56, ”Digital 2024 South Korea” p.55,
”Digital 2024 China” p.50, “Digital 2024 Taiwan” p.55,
“Digital 2024 Hong Kong” p.57, “Digital 2024 United States of America” p.57
資料:インバウンド対策ラボでグラフ・リスト化
93.4%と一番ユーザー率の高い韓国ですが、きっと子どもから高齢者まで多くの人がSNSに馴染み深い環境にあるのでしょう。中国やアメリカのSNS利用率は日本と同等ではあるものの、1日の平均利用時間は中国1時間56分、アメリカ2時間18分、日本より多くの時間をSNSに割いている様子です。また、日本は利用するSNSの種類が3.8と少ないようですが、中国は6.5、台湾は6.1、香港は6.6と多くの種類のメディアを使いこなしている様子が見受けられます。
訪日外国人の方々は、日本人以上にSNSの影響を受けていると予想されます。ので、インバウンド集客に利用しない手はありません。
韓国・中国・台湾・香港・アメリカのSNS利用状況
各国でユーザー数が多く、人気の高いSNSをご紹介します。他国ではどんなSNSが流行っているのかトレンドを掴んで、最適なプラットフォームで情報発信していくヒントにしてみてください。以下、先ほどのDataReportalより各国ユーザーが最も利用するSNSの調査結果となります。具体的には、16-64歳のインターネット利用者が1カ月に1回以上利用したソーシャルメディアの利用率となります(YouTubeは含まれておりません)。
【日本】
“Digital 2024 Japan” p.58
【韓国】
“Digital 2024 South Korea” p.58
【中国】
“Digital 2024 China” p.52
【台湾】
“Digital 2024 Taiwan” p.58
【香港】
“Digital 2024 Hong Kong” p.60
【アメリカ】
“Digital 2024 United States of America” p.60
いかがでしょうか。様々なソーシャルメディアが利用されていることがわかります。
まとめ
海外ユーザーは日本と比較すると倍以上の時間をSNSに費やし、利用する種類も多様であることがわかりました。韓国ならKakaotalk(カカオトーク)、中国ならWechat(ウィーチャット)、香港ではWhatsApp(ワッツアップ)。それぞれの国のユーザーに向けて、最適なツールでの情報発信が効果的です。
本記事内では海外に向けてSNSマーケティングを行う上で意識すべきSNSシェアについて触れましたが、SNSを使って集客をしたのちユーザーが訪れるであろう多言語サイトも海外SEOを意識して整備すべきです。多言語サイトの海外SEOについてはこちらでご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
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