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【海外SEO】多言語サイト制作でまず抑えるべきポイント

著者: インバウンド対策ラボ編集部

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コラム

【海外SEO】多言語サイト制作でまず抑えるべきポイント

 先日、【多言語サイトSEO】海外からのGoogle検索状況を調べる3つの方法としてご紹介しましたが、みなさんのWebサイトが海外ユーザーの検索結果画面にどのように表示されているかご確認いただけましたでしょうか。自社名やサイト名を英表記で検索したのに、全然上位に表示されていなかった、、、なんて悲しい事実に直面した方もいるかもしれません。多言語サイトにアクセスしてもらうには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

SEO対策をきちんと実施し、検索結果の上位に表示される多言語サイトを作成したい

 多言語サイトとは、複数の言語でコンテンツを提供しているウェブサイトです。例えば、日本企業のサイトに、英語版、中国語版を設ける場合です。このようなサイト構成でも、基本的には国内向けサイトと同様のSEO対策を、多言語サイトにもきちんと行うことが重要となってきます。Googleは、検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドを日本語でも提供しておりますので、お時間ある際にご覧ください。
 このスターターガイドの情報にプラスしながら、多言語サイトのSEO対策の観点で具体的にはどんな点に注意すべきか、以下の4項目を解説していきます。

 1. Googleに複数の地域/言語ユーザー対象の多言語サイトページがあることを知らせる
 2. Googleにサイトページの対象地域や言語を明示する
 3. ユーザーにサイトページの対象地域や言語を明示する
 4. 検索結果の表示タイトルや説明文の言語・文章を最適化する

1.Googleに複数の地域/言語ユーザー対象の多言語サイトページがあることを知らせる

 まず大前提として、Googleの検索結果にサイトを表示するためには、Googleにサイトの存在を知ってもらうことが第一歩です。Webサイトを作成したからと言って、Google検索エンジンの検索結果にすぐ出てくるようになるわけではありません。
 通常は、Googleがウェブを巡回(クロール)することで自動的にサイトを認知してくれますが、迅速かつ確実にサイトの存在を把握してもらうためにはGoogleサーチコンソール上でのサイトマップ(sitemap.xml)の送信対応などをする必要があります。さらに、多言語サイトの場合には、コンテンツのすべての言語パターンをGoogleが見つけられるとは限らないので、XMLサイトマップ上で複数の地域/言語のバージョンがあることを能動的に知らせることが重要になります。
 サイトマップ以外にも、HTMLHTTPヘッダーでhreflangを指定することで、複数地域/言語バージョンの存在を知らせることができます。

2.Googleにサイトページの対象地域や言語を明示する

 まず、対象地域についてです。1で複数の地域/言語バージョンがあることをGoogleに認知されると、ユーザーが登録している対象地域に合わせて適当なページを表示してくれるようになります。具体的に地域を指定しなければ、指定言語が利用されている地域が表示対象となります。
 同様に、ドメインからも対象ユーザーを推測しています。例えば、日本人ならお馴染みの”~.jp”ですが、これはjp=日本の国コード=日本向けのサイトと認識されます。このように地域特化型のドメインを国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)と言います。もちろん他の国からアクセスできない、というわけではありませんが、日本からの検索に強いドメインであり、特定の国を市場としていると認識される可能性があることを覚えておいてください。その他、サーバーの場所やサイト内に記載されている住所・電話番号などを利用して、Googleはどの地域向けのサイトかを総合的に判断しているようです。

  Googleが対象地域を見分けるポイントまとめ
  ・タグ、ヘッダー、サイトマップのいずれかに指定されているhreflangの情報
  ・国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)
  ・サーバーの場所
  ・ページ内に記載されている住所・電話番号など

 次にサイトの言語についてですが、Googleはコードレベル(hreflang)の言語情報やURLのみでは判断をしていないそうです。サイトを構成する文章の言語を参考にしているようですので、原文と訳文、例えば、日本語と英語や、英語と中国語など、別言語を一緒に表示する構成は避けてください。サイト内に様々な言語が存在すると、Googleが言語認知の際に混乱してしまいます。

3.ユーザーにサイトページの対象地域や言語を明示する

 先ほど”~.jp”は特定の地域を対象にしたサイトである、とGoogleに認識される可能性があるとお伝えしましたが、それは対ユーザーでも同じです。一部のユーザーはURLのドメインをみて、どこの国を対象にしたサイトであるか判別しています。さらに、海外ユーザーには見慣れないドメインは、そもそも安全なサイトなのか、とクリックを躊躇う要因になる恐れがあります。だからと言って、それぞれの国のトップレベルドメインコードで各地域/言語ページを作成するには初期費用・維持管理にコストがかかってしまいます。そのため、利用を推奨するのがジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)という特定の地域ターゲティングをしないドメインです。”~.com”や”~.net”などがそれにあたります。こちらのドメインを使って、さらに言語コードをURLに入れてあげると、ユーザーは自分の対象言語でページが表示されることを理解できます。(もちろん、理解できないユーザーもいます)
 例えば、https://www.aiueo.comという日本語サイトがある場合、サブドメインとして英語版はhttps://www.en.aiueo.com、中国語版はhttps://www.cn.aiueo.comと言った形で表示することでユーザーの安心感が高まります。ちなみに、ccTLDのサブドメインを利用することも可能ですが、Googleの推奨はあくまでgTLDのサブドメインのようです。
 また、サブドメインを利用できない場合は、https://www.aiueo.com/en/やhttps://www.aiueo.com/cn/のように、ディレクトリで明示するのも手段のひとつですが、この場合もgTLDの利用が推奨されます。
 このように、地域/言語バージョンごとにURLを用意することがベストです。

4.検索結果の表示タイトルや説明文の言語・文章を最適化する

 検索結果に表示されるサイトのタイトルや説明文もぜひ各言語に対応させてください。例えば、海外ユーザーの検索結果にせっかく上位表示されても、タイトルが日本語で書かれていたら内容がわからずサイト訪問にはいたりません。タイトルは英語であれば3単語以上で、具体的かつ明白に。ページコンテンツが正確に説明できていなかったり、他サイトと酷似するオリジナリティの薄いタイトルだと検索順位も上がってきません。国内向けサイトのSEOと同じポイントを意識しながら、各言語の検索ボリュームにあわせて設定できるのがベストです。自動翻訳ツールによってはサイト上の文字や文章だけでなく、titileやmeta descriptionを自動翻訳してくれる機能もありますが、きちんと検索結果に反映されているか確認するようにしましょう。確認方法は、【多言語サイトSEO】海外からのGoogle検索状況を調べる3つの方法をご参照ください。

 なお、自動翻訳で生成されたページは意味が通じない文章となっている可能性もあります。この場合、スパムとみなされてしまう恐れもありますので、robots.txtを使用して自動翻訳ページは検索エンジンからクロールされないようにすることも必要かもしれません。いずれにせよ、Googleもユーザーも質の高い翻訳コンテンツを求めておりますので、読みにくく不自然な翻訳サイトにならないようにきちんと翻訳後の文章をご確認ください。

まとめ

 多言語サイトのSEO対策で注意すべき点をまとめます。

  ・Googleに多言語サイトの存在を知らせる
  ・Googleがページのターゲット地域を認識する方法は、hreflangの情報、トップレベルドメイン、サーバーの場所、その他ページ内部の住所や電話番号
  ・Googleがページの言語を判別するのはサイトを構成する文章
  ・ユーザーにサイトページの言語情報を示すためにはURLに言語コードを含む
  ・ユーザーがサイト訪問したくなるようなtitle・meta descriptionを各言語で設定する

 以上のことに気を付けて、海外ユーザーに自社サイトを快適に利用してもらいましょう!

 インバウンド対策ラボ(アビリブグループ)では、多言語サイト制作インバウンドプロモーションインバウンドメディア掲載など各種インバウンド対策支援を行っています。
 特にホテル旅館など宿泊・観光業の実績多数。これまでの知見を活かしたご提案をさせていただきます。
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